Blenheim Point

主に英国(リーズ大学)と米国(イリノイ大学)の留学について記載しています。

【勉強4】試験期間

昨年の12月15日から始まったクリスマス休暇も終わり、今週はじめから試験期間に入っています。リーズはマンモス大学なので試験会場の設営も一苦労です。普段使っている講義棟だけじゃ足りないので、各建物のいろんな場所が改造されて、即席試験会場になっています。大学ジムの体育館にも机がずらーっと並べられて大試験会場になっていました。普段バスケやバレーに供されている会場だけあってなかなか壮観です。

LLMは教場試験はないので幾分かは気楽なのですが、代わりにエッセイが4000語×4本課されるので私も休暇中はそこそこ机に向かっていました。といっても課題自体は11月中旬には発表されていたので、大体2か月近く準備期間が確保できます。おまけに私は単身で渡英しておりクリスマス系のイベントも特になく(悲しい)、日本にも帰国しなかったため、1月はじめには大方全ての課題を終わらせて本当の休暇を粛々と楽しんでいます。

試験期間に入ると図書館の席の取り合いが熾烈です。普段から平日の午後は満席になっていることが多いのですが、試験期間は朝イチでいっても席が確保できないことがあるとか。というより試験期間中は図書館が24時間体制になるので、朝イチという概念がなくなります。つらかったロースクール時代の試験期間を思い出してトラウマが蘇ります。

図書館もそのあたりはうまく配慮してくれており、各図書館のエントランスには最新の空席状況が表示されています。といってもこのようにアナログな感じなので、実際は職員さんが人力でカウントしているのだと思います。すごい。

よく「海外の大学生は日本の大学生より勉強している」的なことが言われます。確かに試験期間中の学生の熱気(というか殺気)は凄まじいですが、リーズの学部は国内でもトップクラスらしいので、優秀であろう彼ら/彼女らを基準にして良いかは悩ましいところです。あと日本の大学に比べると履修しなければいけない科目数が圧倒的に少ない+授業期間も約2/3(英国は10週間、日本は15週間)こともふまえると、一概に比較は難しそうです。

ただ成績評価の厳格性と公平性では英国の大学のほうが徹底されていると思います。有名な話ですが、英国ではTurnitinという剽窃チェックシステムを通じて課題を提出するため、ネットに載っている情報はもちろん、「これは2011年春学期にA大学のBという科目で出されたCさんのレポートとフレーズが全く同じ」という点まで簡単に特定されてしまいます。成績評価も匿名、お情けは通じません。締切も24時間過ぎるごとに5点減点、文字数も10%超過するごとに10点減点、というように大学共通で自動適用されるルールがあるので、日本で見られるような「締切を過ぎたが教授に懇願して温情でなんとかしてもらう」「試験で赤点だったのでレポート提出で救済してもらうよう交渉する」はありえません(下手すれば不正行為扱い)。なので真面目/不真面目以前に、試験に対する「甘えは許さんぞ」というガチ感はひしひしと感じます。

そんなやや重苦しい試験期間も折り返し、来週末で終わります。そしてそのあとすぐに後期が始まります(今年は1月27日から)。私の場合、後期からは実質科目が1科目増える上に卒論も書かなければいけないので前期ほどのんびりはできなさそうです。前期の成績が良ければ後期の科目1つぐらいは切れそうなのですが果たして…。