Blenheim Point

主に英国(リーズ大学)と米国(イリノイ大学)の留学について記載しています。

シャンペーンの治安と犯罪地図(Crime Map)

イリノイ大学では、キャンパスの周辺で起きた犯罪については大学から全学宛に一斉送信されるのですが、9月以降に受信したものだけでも、

①9月5日午前9時58分 路上で自転車に乗った男性に突然殴打され、スマホを奪われる。

②9月18日午前2時25分 路上で突然、前から歩いてきた複数人のグループに殴る蹴るの暴行を受けて病院送り。

③10月1日午前2時45分 学生寮にてデートアプリで知り合った男性から性的暴行を受ける。

④10月8日午後2時50分 路上で突然男性に殴られた挙句、金を払わないとさらに危害を加える旨を脅迫され、有り金を持っていかれる。

 

と犯罪の見本市状態です。発生頻度もなかなかですが、①と④は日中の大学キャンパス周辺(というか目の前)の路上で通り魔的に起きており、こうなってしまうともはや「夜に出歩かない」とか「危険な通りに近寄らない」といった標準的な自衛策では対応できず、こうなってしまうと事件に遭うかどうかは半ば運次第です。

シャンペーンは治安が良いことが売り文句になっており、これは一つの真実ではあるのですが、あくまで「米国基準で」「相対的には」という留保がつき、やはり日本と比べてしまうと危険度は高いんだなあというのが最近の印象です。これでも銃撃事件がないだけ、ご近所のシカゴやセントルイスよりは圧倒的にマシというのがまたなんともいえないところ。

 

例えばシカゴでは無差別銃撃事件に限っただけでも、2022年7月5日にで7名の死者が、11月1日は13名の負傷者が出ています。

 

www.cnn.co.jp

www.cnn.co.jp

 

ちなみに、イリノイ大学のWebページでは、キャンパス周辺で過去60日間に報告された犯罪件数をマッピングしたデータ(Crime Map)が確認できます。

police.illinois.edu

2022年11月11日に確認したところでは、この60日間に大学周辺で700件以上の犯罪が確認されているようです。未成年飲酒や飲酒運転、万引き等も含まれている数字なので体感治安とはギャップがありますが、暴行や引ったくり、性犯罪もそれなりのシェアを持っているので街の危険なエリア・安全なエリアをざっくり掴むには有用な資料かと思います。フィルターを使えば発生時間帯でソートもできるので、どの時間にどのエリアが犯罪発生頻度が高いかも確認することができます。

 

このデータを見る限りでは、キャンパス西側が圧倒的に悪く、キャンパス北部とアーバナのダウンタウン周辺あたりもそれなりに犯罪頻発地域と言えそうです。ただシカゴとは異なり、「この通りは足を踏み入れるだけでもやばい」的な危険エリアはなく、繁華街や商業施設が多い地域は犯罪も起こりやすいということかと思います。

いま自分が住んでいるのはキャンパス東側の赤枠で囲ってある部分ですが、このエリアは完全に一軒家中心の住宅地なせいもあってか、(少なくてもここしばらくは)全く犯罪が認知されていないようです。実体験としてもこのエリアで何か身の危険を感じたことはありません。

黄色枠のエリアは日本でいうところのマンションやアパートが多くたっています。キャンパスや繁華街に近いので、学生さんに人気なのはこっちのエリアのようです。便利ではあるのですが、繁華街やお店に近いこともあって結構うるさいのと、治安にも若干注意が必要になってきます。このあたりは利便性とトレードオフなところがあるので、何を優先するかで選択が変わってくる感じでしょうか。

無事に帰れるといいなあ。。