Blenheim Point

主に英国(リーズ大学)と米国(イリノイ大学)の留学について記載しています。

英国LLMにかかった費用

ツイッターで留学にかかる費用が話題になっていたので計算してみました。

 

0. 前提

・為替は1£=140円で計算。

・留学中はBrexitで揉めたりコロナが流行ったりで130円~145円あたりをうろちょろしていました。

・ポンドはドルに比べて変動幅が激しいのでレートでだいぶ変わるはず。

 

1. 学費(266万)

・一番のコスト要因

・自分の入学当時は19,000£(266万円)

・2020-2021から値上げして今は20,500£ぐらい

・英国LLMは大体同じくらい。QMULで24,950£、KCLで28,870£(2020-2021)

・プレセッショナルは受講していないので追加費用なし

・日本の感覚だと国立なのに高くない?と思ってしまうものの、米国のロースクールが軒並み6万~7万ドル弱なの見るとお値打ちに見えてくる

 

2. 寮費 (60万)

・正確な額は忘れたけど入寮当初計算したら日本円で60~70万円くらいだった気がする。大体月7万円弱ぐらい。

・布団や料理道具は買う必要があるけど家具や家電は備え付きなので初期コストはほぼなし

・リーズ大学の場合は寮は単身者のみ。

・寮費で比べるとKCL、QMULと比べても少し安いかなあ程度だった記憶(進学先決めるときに計算した)。ロンドンの家賃はえげつないと聞くので、自分で借りると大きく変わるかも

 

3. 生活費(84万)

・パンだけとかラーメンだけとかならともかく、普通の食事を食べようとすると日本より割高。

・学食いっても別にさして美味しくない食事に6~8£は余裕でかかる。

・普通に街で外食すると1回最低15£は覚悟。サイゼリアとか吉野家のありがたさに気づく

・食費をどれだけ切り詰めるかで大きく変わりそう。自分は月に450£ぐらい(15£×30日)は使っていたはず

・といっても光熱費は寮費込みなので普段かかる費用は飲食費と雑費と携帯代ぐらい。

・携帯代はプリペイドで月10£ぐらい。神。

・トータルで月500£(7万円)ぐらいだったはず。コロナで途中撤退したものの、予定どおり8月まで1年間いたとしたら年額で84万円。

 

4. 本代(20万)

・大学の教科書と文献がメイン。

・各科目4000wordsのエッセイ評価+引用合戦みたいな所があるのでそれなりに読み込むことは必要。

・勉強しにきてるのに書籍に妥協するのは嫌だったので、基本書と図書館に入ってなくて読みたい本は買っていた。1科目120£ぐらいは使っていたと思う(40£×3冊計算)。8科目+卒論で大体1500£(21万円)ぐらい?

・とはいえ基本書は図書館にそろっているし、電子ジャーナルも発達してるので勉強や評価を割り切っちゃえばほぼゼロでもいけそう

・中国人留学生のコミュニティは前年度の先輩から貰い受けるマーケットが存在しているらしい

 

5. 留学準備費用(ざっくり70万円)

・往復渡航費と荷物の輸送費でトータル30万円くらい。

・IELTSを10回ぐらい受けたのでそっちでも30万ぐらい消えた

・Tier4-VISAの発行手数料や保険料その他で10万ぐらいだったような…

 

6.まとめ

  • 上記の1~5を合計すると500万円いかないぐらいでした。概算の数字ですが、出国前と帰国後の預貯金の額と照らし合わせても違和感のない数字なので大きくは外れていないと思います。
  • ちなみにイギリスの学費はアメリカよりはずっと安いけど、ヨーロッパ基準だとそうでもなく、ドイツやオランダのLLM(英語)だと50~100€ぐらいでいけたりします。
  • 総じてイギリス(特にリーズ)のLLMはお得感があってよいです。

 

【2023年2月18日追記】

 

この記事を執筆してから約3年が経過し、急激な円安(1£=160円)と物価高、そして英国LL.M.の学費も毎年上昇しているので、現在では500万円は超えてしまうと思われます。

ただ基本的に円安・物価高・学費上昇は米国LLMでも同条件なので、米国に比べると相対的にコストを抑えられる点は変わらないはずです。