Blenheim Point

主に英国(リーズ大学)と米国(イリノイ大学)の留学について記載しています。

【勉強3】Semester1の課題発表

Semester1のエッセイ課題が全科目出揃いました。イギリスの大学は試験やエッセイ課題の作成、落第認定にあたっては外部委員会の承認が必要なようで(厳格!)、その承認がとれたものから順次リリースされるようです。

科目にもよるのかもしれませんが、私が履修している科目はいずれもPropositionが提示され、それについてcritically analyze (evaluate)しろというタイプのものでした。

例えば会社法だとこんな感じです。

破産した子会社の債務に対する親会社の責任に関する法制度は抜本的に修正されるべきである

結論はどちらでもよく、理解の深度や範囲、論理の一貫性や明快さ、リサーチやリファレンスの質と量、といった項目別・グレード別に細かく規定された評価基準が公開されているので、それにうまくヒットするように中身を練っていきます。

具体的には、「これを落としたらヤバそう」と思われる基本的な法概念や判例はちゃんと説明し、シンプルに争点に誘導した上で、調べた文献でサポートしやすそうな結論を逆算して設定、これらをうまく繋いで成形するような感じです。なので感覚的にはアカデミックな論述をしているというよりも司法試験の答案を作成しているときのものに近いものがあります。

もちろん理想は点取りゲームではなく創意工夫をとことん発揮してオリジナリティを前面に打ち出すことなのだとは思いますが、突飛すぎたり説明が不十分で読み手に理解されないと「基本的事項の理解不足」「論理破綻」「リサーチ不足」と評価され、爆死コンボを食らう可能性があるのが悩ましいところです(採点実感とかでボロクソに叩かれるアレですね)。とはいえ単にまとめるだけでは「depictive」と評価され、これもよくある死因の1つとのこと。なんてこったい。

締め切りは1月中旬なので、クリスマス休暇といってもひたすらエッセイを書き上げる年末になりそうです。合掌。