Blenheim Point

主に英国(リーズ大学)と米国(イリノイ大学)の留学について記載しています。

新たな出会い(UIUC)と2年ぶりの再会(Leeds)

UIUCの進捗

2022年2月頃に出願しまして、4月頃無事に受入れのInvitation Letterを頂きました。英語力が不安視される場合はInterviewがされることもあると聞いておりひたすら怯えていたのですが、昨年末に頑張ってIELTSを底上げしたおかげか、受入手続は思っていたよりすんなり進んでいます。今はUIUC側でDS2019関連の手続をやってくれています。

UIUC側の担当者のAさんはとにかくホスピタリティが高い方で、どんな些細な質問にも1営業日以内にはお返事を下さるのでとても助かっています。

 

UIUCの先輩(葦名ゆき先生)との出会い

今週後半は静岡の焼津出張だったのですが、最終日は午前で切り上げることができたため、静岡市の葦名ゆき先生(日之出町法律事務所)にお邪魔しました。葦名先生は2019年度のUIUC派遣留学生の先生で、自分の3代前の先輩になります。

日弁連から内定をもらう前から葦名先生のUIUC滞在記の愛読者で、自分がUIUCを第1志望で出したのも先生のブログが大きく影響しています。

plaza.rakuten.co.jp

 

そんな葦名先生に、実は昨年末の大阪ご出張の折にお声がけを頂いていたのですが、私が自分の予定を勘違いするという大やらかしのせいで結局お会いできず(その節は大変申し訳ございませんでした…)、今回はそのリベンジ(?)回でした。

ブログ記事や日弁連の留学者報告会でその魅力的なお人柄は十分伝わっていたのですが、実際お会いしてみると本当に前向きでエネルギッシュな方で、お話もあっという間でした。お忙しいにも関わらず、ご厚意で90分以上もお話させて頂いたのでここに書きたいこと、心に残ったことはたくさんあるのですが、

留学は何か目に見える分かりやすい成果を得てくる体験というよりも、自分の探究心のきっかけになる種を一杯拾ってくるような体験だった。留学後もその種を育てる日々がとても楽しい。

という言葉に特に救われました。

自分の研究テーマの一番コアな部分は、ある法的な考え方が米国法や実務でも承認されているのか(されていないとすれば、問題解決のためにどのようなアプローチがされているのか)というもので、最悪の場合、「研究の結果、何も分かりませんでした(米国法・実務には該当するものも代替するものも見当たりませんでした)」ということも予想されます。

もちろん貴重な研究員枠を使い、支援金まで頂いて渡米するのですから、「何も成果はありませんでした」では許されず、何かしら捻り出せるように関連領域を含め研究テーマや研究計画をかなり幅広に設定はしているものの、それでも出たところ勝負には変わりないわけで、イリノイの寒くて厳しい冬の気候よりも、留まることを知らない円安よりも、一番の心配事はそこでした。

葦名先生ご自身は様々なフィールドワークやユタ州への遠征を通じて留学期間中も大活躍された先生ですので、軽々に共感するのも失礼な話ではあるのかもしれませんが、もっと長いスパンで自分の探求心を持続させるエンジンをかけてくるだけでも十分に価値があることなのだというマインドセットを持って、精一杯頑張ってこようと思います。

葦名先生、お忙しいところお時間をとって頂きありがとうございました!

(先生のブログにも取り上げて頂き光栄です!)

Leedsの同期との再会

葦名先生の事務所を出てから大阪へ帰る途中、名古屋に立ち寄りました。名古屋の某大企業でインハウスをやっているNさんにお会いするためです。

NさんはLeeds時代に企業派遣で来られていた同期のお1人で、とにかくLLMでの顔が広く、滞在時は大変お世話になっていました。夏にはバースにNさんの家族と旅行に行く計画もあったのですが残念ながらコロナで立ち消えになり、それどころかロックダウン下でみんなバラバラの時期に帰国することとなってしまい、それ以来でした。

現在は主に米国での訴訟対応を中心とする仕事を手掛けているとのこと、名古屋での生活も合わせお話大変楽しく聞かせて頂きました。

今でも思うのが、あの年にLeedsのLLMに日本人留学生が3名も集まったことは本当に奇跡のようなもので、「帰国したらいつかまたお会いしましょう」というパンデミック下での約束が実現したのは本当に嬉しかったです。

残念ながら今年リーズで行われた2年越しの卒業式には出席できなかったのですが、コロナが一番ひどかったときのエリザベス女王の緊急演説の締めくくり、「We will meet again」は今でもバチバチ自分の中で燻っているので、必ずリーズ再訪も実現したいと思います。