Blenheim Point

主に英国(リーズ大学)と米国(イリノイ大学)の留学について記載しています。

家なき子

悲しいことに大学寮に入れませんでした。

家なき子

UIUCは他の派遣先大学(NYU、UCバークレー)と異なり、客員研究員であっても基本的に大学の寮に入ることができます。日弁連からシェアしてもらえる過去の客員研究生の引継書にも、過去3代の先生は全員が一旦はOrchard DownsかGoodwins Greensという大学の寮に入居したことが書いてあったので自分もあっさり入れると思い込んでいました。

アプリケーションは早く済ませておこうと思い5月8日には2022-2023シーズンの寮の申し込みに応募。自動返信で「5月~7月には決まった部屋のofferを出すよ。offerを受諾したら契約成立ね。」という案内がきていたため、大丈夫だろうと思って2か月ほど悠長に待機。

しかし6月末になっても何も案内がなく、ビザの申請との関係でできれば居住予定地は確定させておきたかった*1

もう少し学期開始が近くなると、空室を恐れるオーナーにも値下げ圧力がかかるであろう一方、こちらもさっさと家を決めなくてはという立場に追い込まれて交渉力はあまり変化はなさそうな気もしましたので、交渉はそこそこにしてさっさと妥結することにしました。純粋に家賃交渉が面倒だったこともありますが、この段階でハードネゴが必要になる相手は、居住中や退去後の諸々でも疲れそうんなので切っちゃったほうがお互いのためかなという思いもあり。

1番感触が良かった物件のホストは慎重で、こちらに対しても様々な質問が投げかけられました。工数はかかりましたが、その分他の居住者の選定もちゃんとしてくれているでしょうし、レスの速さと丁寧さは今後を考えても大事な要素なので、めげずにお付き合い。5~6回のやり取りは必要になりましたが、結果的に3.5か月で3100ドル(これにAirbnbの手数料がonして3400ドル)でofferを貰うことができました。

まだ居住が始まっていないのでなんとも言えませんが、大学寮よりキャンパス&ダウンタウンに近い場所になって、まあまあ綺麗な物件になりましたし、家がちゃんと確保できたので御の字です。何よりAirbnbで検索を開始してから1.5日でofferまでたどり着けたので、民間の不動産会社を使うよりは確実に速かったと思います。

一難去ってまた一難。次はビザをとらなくては。

後日談(2022年7月22日追記)

今日になってUniversity Housing at Illinoisから正式に部屋が用意できない旨の通知がきました(前回の個別メールの返信という形ではなく、ちゃんと大学のヘッダーがついた一斉送信的な感じのやつです)。

予め問い合わせしていなかったらこの時点で初めて自分の住居がないことを認識していたんでしょうね…。いやはや。

*1:決まっていなくても発行されるようですが、できれば審査にあたって不安要素は消しておきたいと考えてました。ので、「まだ7月になってないしな」とためらいつつも大学の住宅担当課に進捗確認メール。

そしたらなんと以下の返信が…。

I have reviewed your application that we received May 8th.  We currently have nothing available in our Goodwin Green community nor do we have any one bedroom furnished units in Orchard Downs. Please let me know if you wish to add any unfurnished units to your application?

第1~第3希望で選択した家具付きの部屋(寮)は全て埋まってしまっており、大学から遠いorchard downsの家具なしベッドルーム付きの部屋だけが空いているという状況でした。もともと大学の寮の家賃相場は決して安くなく、ベッドルーム付きで他のクラスよりも高い賃料+家具の導入・処分の手間とお金もかかるとなれば、もはや大学寮に住む合理性がありません。泣く泣く大学寮の入居をあきらめざるを得ませんでした。((なお大学寮からは「大学院生用の寮か民間の家を探すことをお勧めします」ときたので「客員研究員は大学院生用の寮入れなくないですか」と聞いたところ、「入れないですね」とのこと。適当。。。

埋まってしまったこと自体は仕方ないのですが、それなら早く返事くださいよと思う反面、これ催促しなかったらどうなってたんだろうと結構背筋が凍りました。日本なら結構あり得ない対応だよなあとは思いつつも、この「日本なら」を前提にして動くととんでもないことはリーズ時代に身をもって学んだので、せっついておいて本当に良かったです。

なまじUIUCの法学部オフィスの担当者の方がすごくちゃんとした方だったので油断してましたが、おそらくこれが普通の水準になると思うので、良いリハビリになりました(今後帰国するまでにあと数十回ぐらいこういうアクシデントが発生するはずですきっと…。)

ともあれ、このままでは家なき子、というより家がないおっさんです。なんとかしなければいけません。

Airbnb

さすがにやばいと思ったのか、住宅担当課からは大学が関与している民間の不動産会社も紹介されましたが、大学が関与していることがさして安心材料にならなくなっていたので正直気が進みませんでした。また日弁連の過去の研究員の方の引継ぎ資料でも「民間の不動産会社はメールで問い合わせてもなかなか返事がこない」というようなことが書かれていましたし、このまま時間を浪費するのも嫌でした。というわけで人生初、Airbnbにチャレンジすることに。

大学付近で検索すると大体1ヵ月あたり900ドル~が単身者用の相場のようでした。ほとんどの場合、家具やらwi-fiやらはセットになっていますし、引継書でもボロクソに書かれている大学寮の家賃が700~800ドルであることに比べれば、むしろ割安な物件がそこそこあることも分かりました。

とはいえ1つ1つ照会している時間はないので、エリアと価格帯と部屋の感じでピンときた物件には片っ端から問い合わせのchatを送信。即レスか長くても半日程度で返事がもらえるスピード感は期待どおりです。

クリスマス休暇の1か月は日本で過ごしたかったのと、万が一はずれ物件だった場合を考えて、(通年契約ではなく)秋学期の1セメスターだけで契約できる相手を探しました。これが多くのオーナーにはボトルネックだったようで、断られるか、Airbnbに表示される長期居住の場合の値段よりも高い値段を提示されました。((どの程度プレミアムが乗せられるかはオーナーごとに様々であり、サイトに表示される家賃は参考材料にしかならないので、さっさと照会かけてしまったほうがいいと思います。